【書評】永遠の0 / 百田 尚樹
▼永遠の0
▼百田 尚樹
▼講談社
内容(内容紹介より)
「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、1つの謎が浮かんでくる。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。
▼感想
┗全体の感想
祖父の軌跡を辿る話であり、過酷で凄惨な零戦の戦いを知る話である。宮部を知る戦友たちの話は読み進める度に涙を抑えられなかったし、戦後マツノを救った運命にもまた涙腺を刺激され気付けばずっと泣いていた。それから帝国軍上層には反吐が出る程の嫌悪感を抱かずにはいられない。あと、この平和な時代というぬるま湯の中で生きる記者高山が簡単に特攻隊をテロリストと呼び、分かった顔で持論を言うシーンもまた嫌悪感を感じた。主人公の姉が彼との結婚を踏み止まり安堵した。
星をつけるとしたら?(5個中何個か)
★★★★☆
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