【書評】ガイコツと探偵する方法 / レイ・ペリー(著) 木下淳子(訳)
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ガイコツと探偵する方法
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レイ・ペリー(著)/ 木下淳子(訳)
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東京創元社
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内容(内容紹介)
故郷の大学に非常勤講師の職を得て、高校生の娘を連れ実家へ戻ってきたジョージアは、親友のシド(世にも不思議な、歩いて喋るガイコツだ! )と再会した。人間だったときの記憶のない彼が、見覚えのある人物と遭遇したのをきっかけに、ふたりはシドが生前は何者だったのかを調べはじめる。だが、その過程で忍びこんだ家で死体を発見、殺人事件の謎まで背負いこむことに……。たっぷり笑えてちょっぴり泣ける、ミステリ新シリーズ。
┗ 全体の感想
生者と同じ様に喋って動く骸骨シド。サッカリー家の屋根裏部屋に住み始めて30年近く。自分が何者なのかどこの骨なのか謎だらけだったシドの過去を、とある大学教授の死をきっかけに主人公ジョージアと解明していく。
タイトル通り、骸骨のシドと探偵する話。軽めで風変わりなコージーミステリー。脳内ではワンピースの歌う骸骨みたいに思い描いてます。骨のあるいいヤツ、いや良い骸骨でシドとジョージアの骨ジョークと罵り言葉「ビテイコツッ!」が可愛くて好きです。続きも楽しみ♡
●星をつけるとしたら?(5個中何個か)
★★★☆☆
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【書評】 宝石商リチャード氏の謎鑑定 / 辻村 七子
●宝石商リチャード氏の謎鑑定
●辻村 七子
●集英社
●内容(内容紹介より)
美しき宝石商が解き明かす、人の心のミステリー。
公務員志望の堅実な大学生・中田正義は、酔っ払いに絡まれていた美貌の外国人・リチャードを助ける。彼は国内外に数多の顧客をもち、スーツケースで飛び回る敏腕宝石商だった。誰にも言えないいわくつきの指輪を隠し持っていた正義は、リチャードに鑑定依頼することに。
祖母が死ぬまで大事にしていたその指輪にこめられた秘密とは・・・?
――ピンク・サファイア、ルビー、アメシスト、そしてダイヤモンド…。
顧客たちの心の曇りを晴らし、輝きで満たす、4つの連作短編集。
●感想
┗一番好きな登場人物
リチャード
┗一番好きなセリフ
- 「これが本物のロイヤルミルクティーです。あとは、本物では、ない」
- 「冒涜的な味のするものを摂取する気にはなれません。ペットボトルに入れた瞬間、お茶は死にます」
- 「あれはひとの飲み物では、ない」
┗全体の感想
読友さんが読んでいて気になっていた作品。
タイトル通り宝石に纏わる短編。一つずつのお話に一個ずつの宝石がテーマになっている。シリーズ一巻なので二人の関係についての自己紹介。1話目の最後でロイヤルミルクティについて熱く語るリチャードが面白い。個人的にはアメシストとダイヤの話が好きでした。宝石鉱石好きな人にオススメ。
●星をつけるとしたら?(5個中何個か)
★★★☆☆
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【書評】凶笑面―蓮丈那智フィールドファイル〈1〉 / 北森 鴻
▼凶笑面―蓮丈那智フィールドファイル〈1〉
▼北森 鴻
▼新潮社
内容(「BOOK」データベースより)
“異端の民俗学者”蓮丈那智。彼女の研究室に一通の調査依頼が届いた。ある寒村で死者が相次いでいるという。それも禍々しい笑いを浮かべた木造りの「面」を、村人が手に入れてから―(表題作)。暗き伝承は時を超えて甦り、封じられた怨念は新たな供物を求めて浮遊する…。那智の端正な顔立ちが妖しさを増す時、怪事件の全貌が明らかになる。本邦初、民俗学ミステリー。全五編。
▼感想
┗全体の感想
北森鴻作品をはじめて今回読みました。 コレ私の好きな民俗学が絡んだお話なのでスイスイ読めます。でも勝手に脳内変換で蓮丈先生があまみゆうきとかになってしまう…かっこい女性なイメージなのかな。あ!アレか!パンツスーツが似合う女性像か!← そんな感じでやっぱり凶笑面がすきかなぁ。 内藤のヘタレ具合もいいですな。まさに女王様と下僕だった! あと秘仏の話とか。好きな手の話だった! 民俗学の話をしているシーンは難しかったんですがね。
星をつけるとしたら?(5個中何個か)
★★★★☆
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