【書評】人魚ノ肉 / 木下昌輝
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人魚ノ肉
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木下 昌輝
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文藝春秋
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内容
(「BOOK」データベースより)
デビュー作「宇喜多の捨て嫁」が直木賞候補となり文学賞5冠を獲得した驚異の新人の第二作が本作!八百比丘尼伝説をベースに舞台は幕末の京都。坂本竜馬、新撰組が登場するが、実は吸血鬼やゾンビ、ドッペルゲンガー。史実を忠実に辿りながらも、誰も想像しなかった展開、かつ構成がとられた作品。
┗ 全体の感想
人魚の肉と血、八百比丘尼伝説をテーマにして、幕末京都を舞台として歴史を絡めた和風ゴシックファンタジー。
幕末時代小説としてとても上手く怪異を絡めていて好き。沖田の「肉ノ人」、斉藤の「分身ノ鬼」が面白かったけど、全部面白かったので幕末好きと、こういう怪異譚みたいな話が好きな人には非常におすすめです。個人的には土方も一編ほしかったなあとは思いますが、土方だと怪異が目の前に現れても、斬り伏せてしまいそうな気もする。短編連作なので、軽い感じで読めるのに、次の話は⁉️って次を求めてしまう不思議。
●星をつけるとしたら?(5個中何個か)
★★★★☆
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