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読書備忘録。

【書評】 竜馬がゆく(1) / 司馬 遼太郎 

 

新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫)

新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫)

 

 

竜馬がゆく(1) 
●司馬 遼太郎 
文藝春秋

●内容(内容紹介より)
幕末維新史上の奇蹟といわれる坂本竜馬。土佐の郷士の次男坊、しかも浪人の身でありながら、大動乱期に卓抜した仕事をなしえた。 竜馬の劇的な生涯を中心に、同じ時代をひたむきに生きた若者たちを描く、大歴史ロマン。全8巻。
たびたびドラマ化もされ、現在の竜馬像はこの本で形づくられたともいえる、累計2500万部の国民的ベストセラー。  

●感想
┗一番好きな登場人物
武市半平太


┗全体の感想
面白かったので遅読の私にしては早めに読了。
途中の説明が細かく入るのも置いてけぼりにならなくていいなあと思った。 色々突っ込んだり笑ったりと大変楽しませて頂いたのだけど、中でも桂さんとのコントの様な掛け合いが個人的にはお気に入りです。 あと、冴の最期が呆気なさ過ぎてポカーンとはなった。最初、さな子のライバル的大人の女ポジかと思っていたんだけど、肝心の竜さんの筆おろしは別の女だったし…と思ってたら逝ってしまったしね…。 最初から最後まで疾走感のある1巻でした。ああ、忙しなかった。 

 

●星をつけるとしたら?(5個中何個か)
★★★★☆

 


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【書評】月の影 影の海〈下〉十二国記 /  小野 不由美

 

月の影 影の海〈下〉―十二国記 (新潮文庫)

月の影 影の海〈下〉―十二国記 (新潮文庫)

 

▼月の影 影の海〈下〉十二国記 
▼小野 不由美
▼新潮社


内容(「BOOK」データベースより)
「わたしは、必ず、生きて帰る」―流れ着いた巧国で、容赦なく襲い来る妖魔を相手に、戦い続ける陽子。度重なる裏切りで傷ついた心を救ったのは、“半獣”楽俊との出会いだった。陽子が故国へ戻る手掛かりを求めて、雁国の王を訪ねた二人に、過酷な運命を担う真相が明かされる。全ては、途轍もない「決断」への幕開けに過ぎなかった。
 


▼感想
 
┗全体の感想
上巻がかなりどん底の儘で終わったのでどうだろうか…と思いながら下巻を読んだ。物語の序盤であるのに心が踊り、読み進める事を止められない。陽子が背負う責任と決断は女子高生の彼女には重すぎる程の物で、延王や楽俊らに支えられ陽子はこの2巻でだいぶ成長したような気がする。私は麒麟でもないけれど陽子は善い王になる気がしている。ページ数は少ないのであっという間に読み終わるけれど、内容は物凄く濃いので読後のあの満腹感はさすがは小野さんだなと思います。待て次巻!
 
星をつけるとしたら?(5個中何個か)
★★★★☆
 
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【書評】誰も書かなかった 清少納言と平安貴族の謎  / 川村裕子

 

誰も書かなかった 清少納言と平安貴族の謎 (中経の文庫)

誰も書かなかった 清少納言と平安貴族の謎 (中経の文庫)

 

▼誰も書かなかった 清少納言と平安貴族の謎 
▼川村 裕子 
中経出版

 
内容(「BOOK」データベースより)
清少納言はどんな女性?平安貴族の日常とは?「春はあけぼの…」で知られる『枕草子』の著者・清少納言は、実は和歌が苦手だった!?平安女性の美人の条件とは?意外に貴族は働き者だった?…などなど、清少納言の素顔、平安貴族の恋と結婚の作法、蹴鞠のルールから、女性の身だしなみとファッション、果ては人の呪い方まで、知っていそうで知らない60の謎を厳選。雅で華やかな貴族社会の裏側までよくわかる1冊です。
 


▼感想

 
┗全体の感想
平安王朝の文化の基礎知識雑学。清少納言を始め、紫式部光源氏、有名な平安貴族たちの逸話を絡めつつ書いてある。知ってる話も多いけど、興味のある好きなジャンルの話なので読んでて楽しかったです。 
 
星をつけるとしたら?(5個中何個か)
★★☆☆☆
 
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【書評】有頂天家族  / 森見 登美彦

 

有頂天家族 (幻冬舎文庫)

有頂天家族 (幻冬舎文庫)

 

有頂天家族
▼森見 登美彦
幻冬舎 
 

内容(「BOOK」データベースより)
糺ノ森に住む狸の名門・下鴨家の父・総一郎はある日、鍋にされ、あっけなくこの世を去ってしまった。遺されたのは母と頼りない四兄弟。長兄・矢一郎は生真面目だが土壇場に弱く、次兄・矢二郎は蛙になって井戸暮らし。三男・矢三郎は面白主義がいきすぎて周囲を困らせ、末弟・矢四郎は化けてもつい尻尾を出す未熟者。この四兄弟が一族の誇りを取り戻すべく、ある時は「腐れ大学生」ある時は「虎」に化けて京都の街を駆け回るも、そこにはいつも邪魔者が!かねてより犬猿の仲の狸、宿敵・夷川家の阿呆兄弟・金閣&銀閣、人間に恋をして能力を奪われ落ちぶれた天狗・赤玉先生、天狗を袖にし空を自在に飛び回る美女・弁天―。狸と天狗と人間が入り乱れて巻き起こす三つ巴の化かし合いが今日も始まった。 

 

▼感想
 
┗全体の感想
長兄の矢一郎は責任感はあるのにへたれだ。錯乱状態になって「矢一郎は同志社方面を探せ!おい、分かったか?あ、矢一郎は俺か」で突っ込んだ。その後、三男に鴨川の北を探せと言った後に南も探せと言って三男に同時には探せないよと突っ込まれる矢一郎可愛すぎる。毛玉は凄くかわいかったです毛玉。弁天が余り好きになれない。海星は好きだけれども…やっぱり弁天は男好きはするけど女には敬遠されるタイプのキャラクターだからかしらん。 私は阿呆の血、好きだなあ。 
 
星をつけるとしたら?(5個中何個か)
★★★★☆
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【書評】人間椅子  江戸川乱歩ベストセレクション /  江戸川 乱歩

 

人間椅子  江戸川乱歩ベストセレクション(1)
▼江戸川 乱歩
▼角川文庫


内容(「BOOK」データベースより)
貧しい椅子職人は、世にも醜い容貌のせいで、常に孤独だった。惨めな日々の中で思いつめた男は、納品前の大きな肘掛椅子の中に身を潜める。その椅子は、若く美しい夫人の住む立派な屋敷に運び込まれ…。椅子の皮一枚を隔てた、女体の感触に溺れる男の偏執的な愛を描く表題作ほか、乱歩自身が代表作と認める怪奇浪漫文学の作品「押絵と旅する男」など、傑作中の傑作を収録するベストセレクション第1弾。 

 
▼感想
 
┗全体の感想
江戸川乱歩ベストセレクションに手を出した。一作目は有名な「人間椅子」一冊全部椅子の話だと思っていたら、短篇集でした。全て奇妙で気味が悪い退廃的な雰囲気の短編が並ぶ。しかし、「人間椅子」ってこんなラストだったかな。うっすらとしか覚えてないのですが。全体的に時代的な言い回しがあって読みにくいほどじゃあないけど、偶に「??」とはなる。ローンジって何だ?って思ってたけど、多分ラウンジ…?かな。 個人的には最後の「押し絵と旅する男」が好きです。 
 
星をつけるとしたら?(5個中何個か)
★★★☆☆
 
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【書評】永遠の0  / 百田 尚樹

 

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

 

永遠の0 
▼百田 尚樹 
講談社

内容(内容紹介より)
「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、1つの謎が浮かんでくる。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。


▼感想
 
┗全体の感想
祖父の軌跡を辿る話であり、過酷で凄惨な零戦の戦いを知る話である。宮部を知る戦友たちの話は読み進める度に涙を抑えられなかったし、戦後マツノを救った運命にもまた涙腺を刺激され気付けばずっと泣いていた。それから帝国軍上層には反吐が出る程の嫌悪感を抱かずにはいられない。あと、この平和な時代というぬるま湯の中で生きる記者高山が簡単に特攻隊をテロリストと呼び、分かった顔で持論を言うシーンもまた嫌悪感を感じた。主人公の姉が彼との結婚を踏み止まり安堵した。
 
星をつけるとしたら?(5個中何個か)
★★★★☆
 
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【書評】バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架 /  藤木 稟

 

バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架 
▼藤木 稟
角川書店
 

内容(「BOOK」データベースより)
英国での奇跡調査からの帰り、ホールデングスという田舎町に滞在することになった平賀とロベルト。ファイロン公爵領であるその町には、黒髪に赤い瞳の、美貌の吸血鬼の噂が流れていた。実際にロベルトは、血を吸われて死んだ女性が息を吹き返した現場に遭遇する。屍体は伝説通り、吸血鬼となって蘇ったのか。さらに町では、吸血鬼に襲われた人間が次々と現れて…!?『屍者の王』の謎に2人が挑む、天才神父コンビの事件簿、第5弾。

▼感想
 
┗全体の感想
今回の二人は奇跡調査の為ではなく、偶然遭難した文化的にも中世のまま止まった町で起こる吸血鬼事件を個人的に調査する。吸血鬼事件、なんて英国らしい事件なんだ!私はカソリックが英国では異宗派なのだと知らなかったんだけど、祈るくらいいいじゃねえか!と、シリーズを追ってると平賀とロベルトをおかん視点で見てしまうのである。最後にまさかの人物が…。続き気になっちゃうだろ…。
 
星をつけるとしたら?(5個中何個か)
★★★★☆
 
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